腸の一部が鼠径部に飛び出す病気で
いわゆる“脱腸”というものね。

赤ちゃんの場合、泣いたりいきんだりして
腹圧がかかるとヘルニア嚢の中に
腸が飛び出してふくらむので
わかる事が多いわ。

男の子に多い病気だけど
女の子にもおこる病気よ。




泣いたりいきんだりしたとき、
鼠径部がふくらむ事
判明する事が多いのよ。
痛みはないんですって。

症状が出る時期は個人差が強いから
赤ちゃんでわかる時もあれば、
小学校へあがるまで気がつかないことも。

でも稀にだけど悪化して嵌頓(かんとん)
という状態になると
生命にかかわる大問題になってしまうの。

この場合の嵌頓というのは
腸が締め付けられて
元に戻らなくなった状態のことね。

そうすると血液が回らなくなって
壊死してしまうの。

嵌頓が起きると
強い吐き気と痛みがあるようよ。


生後3カ月くらいまでに
発症・発見された場合は
1才まで経過観察する事が多いわ。

なぜなら1歳過ぎた頃までに
自然に治ってしまうケースも
少なくないからよ。

1歳を過ぎても出ている場合は
残念ながら自然治癒は見込めないの。

そうなると手術して
腸が飛び出しちゃう
穴をふさぐようになるのね。

手術と言っても極簡単な手術だから
さほど心配はいらないわよ。