名前のとおり、百日ぜき菌に感染して
激しい咳が長く続くのが特徴で
呼吸困難になったり、肺炎を併発することも・・・

特に1歳未満の赤ちゃんは
咳によって呼吸が止まってしまうこともあるから要注意なの。

赤ちゃんは免疫がないし、
一度かかれば終生免疫ができる病気だから
三種混合(百日ぜき、破傷風、ジフテリア)
の予防接種を早めに受けておくことがとても大事。




潜伏期間は1~2週間で
咳の経過から
カタル期、痙咳期、回復期
の3段階に分けられるのよ。

  • 1.カタル期 約2週間の潜伏期後、せきが出始める時期。
      初期はかぜの症状に似ていて、熱はなく、痰も少ないけど、
      次第にせきが出始めてだんだん夜のせき込みが激しくなって
      きます。
  • 2.痙咳期 百日ぜきに特有のレプリーゼと呼ばれる症状が始ま
      るわ。
      コンコンと数十回連続して発作的にせき込むようになり、
      連続したせき込みの最後に、ヒューという音をさせ息を吸い込
      むの。
      粘り気がある透明な痰を出したり嘔吐することもよくある症状。
      乳幼児では、特徴的な咳がなく突然窒息状態になることがある
      から注意しないと怖いわよ。
      合併症がないかぎり、強い咳のわりに熱は出ないのが普通。
  • 3.回復期 発病後4~6週間で回復期に入り
      発作が治まってくるわね。
      でも百日ぜき菌が肺全体にまでおよんでしまうと
      死に至ることもある百日ぜき肺炎を起こしてしまうの。



早めに有効な抗生物質を投与して治療するわ。
完治までは通常3ヶ月もかかるから
初期の段階で有効な抗生物質を使って治療すれば、
それほど長引かずにすむハズよ。
だから早めの行動がカギ


●咳が治まらず、どんどんひどくなる
●特に夜間にせきがひどい
●コンコンと乾いたせきが数十回連続して出る 
という3つの症状がみられたら、
百日ぜきの疑いが濃厚よ。

清潔な室内で静かに過ごさせて!
せきの発作は、気管の刺激など起こるの。
だから、できるだけほこりを立てないようにして、
湿度を高めに保ち、定期的に換気する、
タバコを吸わないなど心がけて。

おなかがいっぱいになると体温が上昇し、
せきが出やすい上嘔吐も増えるから、
消化のよいものを少しずつ、何度かに分けて与えてね。

最後になんと言っても予防接種を早めに受けること!
勧奨摂取に含まれている百日ぜきに有効な
三種混合の予防接種は1回でも接種しておけば
比較的軽くてむわ。でもきちんと4回受けるのが原則よ。